空間・施設について

紡がれてきた時間が形づくる今

空間・施設について

戦前、小学校の講堂として建てられた逸話がある、大きな木造トラスを持つ印刷所。
木の温もりと吹き抜けの開放感が、ついつい時が経つのを忘れてしまうような...。
どなたさまも、ゆっくりと過ごして頂けると嬉しく思います。

1階エントランス

1階エントランス

↑今はこのような感じです。2階の床を一部抜いて、吹き抜けにしています。
奥にあった階段も付け替え、リノベーション後も活躍しています。

↓元々工場だったときはこちら。柱しかなく、壁は新設しました。

1階エントランス
1階エントランス

石版印刷で使用していた石版を使ったカウンター

石版カウンター

↑ニッカウヰスキー社の他、様々な石版を面材にしました。

↓元はこちら。印刷所では、昭和40年あたりにオフセット印刷に切り替えてアルミの版を用いるまで、創業当初は石版を使用して印刷していました。これよりも大きな石版もあり、今も保管しています。

石版

印刷前の紙を乾かす器具

印刷前の紙を乾かす器具

↑廊下などに設置している茶色いものが紙を乾かすための器具です。

↓昭和初期の紙は、水分を多く含んでいたため、入荷後すぐに印刷をすることができませんでした。

そのため、下の写真のように、紙を挟んで乾かすための器具を工場内にたくさん設置し、乾燥させてから印刷をしていたそうです。木と木の間にビー玉が入っており、それがストッパーの役目を果たしています。

印刷前の紙を乾かす器具

貸台所の面材

貸台所の面材

↑貸台所のカウンターは、元々、印刷所で紙を置いて運ぶ木のパレットから作りました。

↓元々の木のパレットはこちら(中央に積み重ねているもの)。

紙を置いて運ぶ木のパレット

石版印刷機

創業当初、印刷所では「石版に版を落とすため」にこの機械を使っていました。
昭和20年代の機械です。
今は自分の描いた絵でTシャツを作るワークショップなどに用いています。

台車と木のパレットから作った机

木鳥ワークスさんによる制作です。印刷物を運んでいた台車と、木のパレット、鶴橋にあったハトメの会社さんの床板を使って、展示もできる机になりました。

今は、印刷のための原版(印刷に使用したのではなく、印刷前に「どんな感じで刷れるか」を確かめるための版)を入れています。

本当に時々ですが。。。中身が変わります。覗いてみるのも楽しいかと。

印刷物を置いていた棚

↑真ん中の棚です。今は入居者の方の下駄箱になっています。
まさかこの棚も下駄箱として次の人生(棚生?)を生きるとは思っていなかったと思います。なんでも活きるもんですねぇ。

2階

2階の廊下

↑壁を新設して個室と廊下を作りました。
廊下から見上げると、1階では見れない屋根裏が見えます。
中央部に「みおつくし」のようなかたちで木組みがされており、それを「トラス」というそうです。
木造でこの大きさのトラスがあるのは珍しいとのこと。

↓昔、2階は創業者一家と、工場で働く人たちの住居区画でした。
下の写真はリノベーション前、怒涛の片付け最終日のときのものです。
雑壁があり、写真では取ってしまっていますが、引き戸や畳、押し入れや襖があるという、一般的な日本家屋の間取りでした。

リノベーション前
リノベーション前
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