
石版印刷機を用いて、印刷してみませんか?
使用する石はカウンターの面材にもなった、印刷所で用いられていた昔の石版です。
開催日時
【日時】2025/2/16(日)10:00-16:30(定員4名さままで)
*お昼休憩:1時間半、午後からは30分弱のお茶の時間を挟みます。
【費用】16,000円
(材料費・完成後の小さな額・描いた印刷物のお持ち帰り込。
お茶とcomecoさんのおやつ付・当日現金にて)
【持ち物】エプロン・持ち帰り用のA4サイズが入る袋。
【服装】安全のため、スニーカーなどの動きやすく足部が守られている靴。
プレス機を使用するので、髪が長い方は束ねてご参加下さい。
【参加までにご準備頂きたいこと】
使用する石に描ける大きさで、クレヨンで描く程度の図案を考えてきて下さいませ。
描画部分は15cm×20cm内に納まる大きさでご検討下さい。
【ご参加頂ける方】
・本講座は高校生以上の方を対象とさせて頂きます。
・石版印刷のワークショップ-石を磨いて描き、版にして印刷する-にご参加頂いたことがない方も、受講頂けます。
・12-13kg程ある石版を使用するため、ご自身で安全に持つことができる方に限ります。
内容
A4サイズの石版を磨き、描画したのち、製版して石版印刷機で印刷します。
「研磨、描画、製版、刷り」という、石版印刷の一連の行程を、大きな石版とプレス機を用いて体験することができます。
使用する石版
25cm×30cmくらいの大きさで、12-13kgあります。
印刷所で使用されていた、昔の石版です。

研磨
レビゲーターを用いて、金剛砂の番手を上げつつ、室内で研磨します。

描画
描画方法は2種類ご用意しています。どちらかお一つをお選びください。
1)直接描画法
ダーマトグラフという油性の鉛筆で、直接、石に絵を描く方法です。

2)スタンピング
素材を用いて描画します。表現の幅を広げることもできます。

【印刷に際して】
石版印刷で使用する大きなローラーも用います。使い方もレクチャーいたします。

石版印刷機を用いて、1色で刷り上げます。
時間の関係上、印刷はお一人あたり3枚程度になります。

ワークショップをガイドする人
■稲田 大祐
相模女子大学 学芸学部 子ども教育学科 教授。
多摩美術大学卒業(版画専攻)、同大学院(版画専修)修了後、私立小学校図画工作専科教諭、同附属幼稚園で年絵画工作指導を務めた後、メルボルン(豪州)に留学しRMIT大学大学院で石版画を再び学ぶ。NHK 朝ドラ『らんまん』石版印刷指導 担当。
でんぷん糊を用いた「紙平版画」「簡易木平版画」を開発。版画や科学工作の講師、絵本監修者として活躍。稻田醍伊祐の名で造形作家としても活動している。
いなだ石版印刷所Insta:https://www.instagram.com/inada_print/
■稲田 恵理子
多摩美術大学卒業(版画専攻)、同大学院(版画専修)修了。
私立高校デザイン科講師を12年務める。版画とともに、1995年頃より吹きガラス製作も行う。
■鶴身 知子
鶴身印刷所家主。曾祖父の代で立ち上げた石版印刷所を継ぎ、4代目となるも、経営上、印刷業を廃業にする。その後、戦前の建物(元工場)をリノベーションし、2018年からものづくりの方が集まる文化複合施設として運営を始める。
石版印刷は稲田先生に教えて頂き、3年程。石と少しずつ仲良くなり始めている。
ご予約について
満員御礼となりましたら、キャンセル待ち受付とさせて頂きます。
受講頂いた方々のご感想

このワークショップへの参加をされた「決め手」は何ですか?
・一日かけて、本物の石版とプレス機を使うということが決め手でした。
・銅版画をしているので、リトグラフの印刷技術に興味があったから。

ワークショップにおける「特にここが良かった!」という点は?
・古典的(?)な技法の流れを知ることができたのが良かったです。
また、先生の解説がとてもわかりやすく、応用する上でも役に立ちそうだと思いました。
・稲田先生の丁寧な解説がよかったです。雑談や豆知識も勉強になりました。ドイツの石の産地の話が聞けてよかったです。

主催より
1日かけて「研磨→描画→製版→印刷」を学びます。
こちらのワークショップで使用している石版より大きくなる分、描画部も潤沢に取れますし、時間も普段より長くかけることができます。
より、石版印刷を知りたい・学びたい方向けの集中講座となっております。
*定員は3-4名にしていますので、お一人お一人のご質問にお答えしつつ進めて参ります。
石版はお持ち帰り頂けませんが、1日かけてゆっくりと1枚の石に向き合って頂ければと思います。
ご参加をお待ちしております。