小さな石版を用いて、大切な本の蔵書票を作りませんか。
開催日時
【日時】2025/2/15(土)14:00-16:30
*所要時間2時間半です。製版後、お茶の時間を挟みます。
開催内容
石に描き、製版工程を経て、印刷をして蔵書票を作ります。
印刷枚数は3-4枚程です。
描画について
描画方法は3種類ご用意しています。
1)直接描画法
ダーマトグラフという鉛筆状の紙巻クレヨン(油性)で、直接、石に絵を描く方法です。
2)スタンピング
絵を描くことが苦手な方でも大丈夫。素材を用いて描画します。
3)転写法
こちらがご用意したフォントや飾り枠を石に転写します。
(転写後に描画することも可能です)
*飾り枠の種類*
以下のようなもの(予定)と、「Ex libris」のフォントをいくつかご用意いたします。
インク色について
1)黒や白、ゴールドなど、スタンダードな色を使用する
2)1色、調色して使用する(カラーチップを用意しています。インクの参加者同士でのシェア可)
3)2色刷り(1版で行います)
時間の関係上、どれかお一つを選んで頂く場合もございますが、可能な場合は様々な色に挑戦して頂ければと思います。
紙の種類について
鳥の子紙や包装紙に用いられるような薄い紙など、いくつかの種類を用意します。
お好きなものをお選びください。
また、刷ってみたい薄めの紙がありましたら、当日、ご持参ください。
【使用する石のサイズ】
10cm×10cmくらい。
【費用】6,800円
(材料費・描いた印刷物/石のお持ち帰り込・お茶付き・当日現金にて)
【持ち物】エプロン・持ち帰り用のA4サイズが入る袋。
ご留意点
【参加までにご準備頂きたいこと】
使用する石に描ける大きさで、クレヨンで描く程度の図案を考えてきて下さいませ。
【ご参加頂ける方】
今回は高校生以上の方を対象とさせて頂きます。
ご予約について
満員御礼となりましたら、キャンセル待ち受付とさせて頂きます。
ワークショップをガイドする人
■稲田 大祐
相模女子大学 学芸学部 子ども教育学科 教授。
多摩美術大学卒業(版画専攻)、同大学院(版画専修)修了後、私立小学校図画工作専科教諭、同附属幼稚園で年絵画工作指導を務めた後、メルボルン(豪州)に留学しRMIT大学大学院で石版画を再び学ぶ。NHK 朝ドラ『らんまん』石版印刷指導 担当。
でんぷん糊を用いた「紙平版画」「簡易木平版画」を開発。版画や科学工作の講師、絵本監修者として活躍。稻田醍伊祐の名で造形作家としても活動している。
いなだ石版印刷所Insta:https://www.instagram.com/inada_print/
■稲田 恵理子
多摩美術大学卒業(版画専攻)、同大学院(版画専修)修了。
私立高校デザイン科講師を12年務める。版画とともに、1995年頃より吹きガラス製作も行う。
■鶴身 知子
鶴身印刷所家主。曾祖父の代で立ち上げた石版印刷所を継ぎ、4代目となるも、経営上、印刷業を廃業にする。その後、戦前の建物(元工場)をリノベーションし、2018年からものづくりの方が集まる文化複合施設として運営を始める。
石版印刷は稲田先生に教えて頂き、4年程。石と少しずつ仲良くなり始めている。
主催より
「書票とは、本来、愛蔵する書物の見返しや扉など表紙の内側に貼る、絵入りの小紙片(小さなカード)のことで、所蔵者の好きな標語や紋章のほか、適当な図案や装飾が施され、所蔵者の氏名のほか、書物に関する言葉などが印刷されているものが多い。
こうした紙片のことを蔵書票、あるいは書票と言っている」
「蔵書票を表す言葉として世界共通語となっている、ラテン語のエクス・リブリス(またはライブリス」ーEx librisという言葉は「誰それの蔵書からfrom the books (of)・・」という意味を示している。
また、イギリスやアメリカでは、ブック・プレート book plate とも言う。フランス語ではMarque de Possesion と言われるが、一般にはEx librisが通用している」
引用:田中薫 著『書票で楽しむ』さきたま出版会 1993
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今回の「蔵書票を作る」ワークショップは、普段の石版印刷ワークショップと少し立ち位置を変えて、「作る」ことに重心を置いてみました。
石版印刷ワークショップでは行う、研磨の工程はありません。
(もし、体験したい方は同日の午前に開催する石版印刷ワークショップにご参加下さい)
その分、描画と刷って「作る」ことを楽しんで頂ければと思います。
また、手書きとデジタルを織り交ぜながら作成してみる楽しさや、自身で色を作る面白みも味わって頂ければと思います。
ぜひ、あなたの大切な本に貼る
お気に入りの1枚を作成頂ければ幸いです。