内容
*以下は、IKTT Japan(日本のチーム)さんから頂いたテキストです。
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インドシナ原産の黄色い生糸を手引きし、自然染料で染め上げて手織りした、IKTTの絣布の展示と販売を行ないます。
現地では、桑を育て、その桑で蚕を飼い、その蚕の吐く糸を括り、その糸をさまざまな自然染料で染め、織り上げています。
その素材は、布の作り手の手の届くところにあります。
布の制作と作り手の暮らしが一体となった村、そこをわたしたちは「伝統の森」と呼んでいます。
糸を括る女性のかたわらには、その括り手の赤ちゃんがいます。
織り機の周りでは子どもたちが走り回っています。
完全自給とはいわずとも、豊かな時間が流れる暮らしのなかで、世界一と称されるまでになった布が作られているのです。
手引された生糸の質感は、一般的に思われているツルンとしたシルクとは異なります。
また、そのシルクは、草木染(=自然染色)とは思えないほどあざやか、かつ光沢のある色に染め上げられています。
会場には、カンボジアのシハモニ国王から「この布にはカンボジアの心がこもっている」と称賛されるまでになったすばらしいシルクの絣布も展示します。
また、日常的に身につけやすいショールやスカーフのほか、クメールシルクで作ったシュシュやヘアバンド、スカーフタイなどもご用意いたします。その温かみのある質感を、ぜひとも会場で実際に触れて、身にまとってみてください。
開催日時
2024/3/16(土)-17(日) 12-17時
印刷所2階にて
「IKTT」とは
IKTT(Innovation of Khmer Traditional Textiles Organisation)は、カンボジアの伝統的絹織物の復興に携わってきた故・森本喜久男(写真右)が1996年に設立した現地NGOです。
内戦で途絶えかけていた伝統的な手法を復活させ、その制作のすべてを手の届くところ(つまりは、村のなか)で成立するように努めてきました。現地では創設者亡き後も、その志を受け継ぎ、すばらしいクメールシルクの制作を続け、さらにそれは進化し続けています。
IKTTの「伝統の森」とは
いい布を作るには、作り手が安心して仕事ができる場所が必要だ。いい布を作るには、その素材が作り手の手の届くところにあるべきだ。であるなら、染め織りに必要な素材が手に届くところにあるような環境を作ろう。そう考えた森本は、なんと「村」を作ってしまいました。それが現在の「伝統の森」です。
IKTT : IKTT_official(@iktt_official)
印刷所より、この会について
ご縁があって、本展示会を行って頂くことになりました。
私は当月末から3月頭まで、IKTTがある伝統の森に伺ってきます。
現地にて運営されている岩本みどりさんのこの記事を読んで、尚のこと、作り手の方々にお会いできることを、楽しみにしているのです。