イベント

小さな石版印刷の展示「石の版画展」

印刷所初、石版印刷の版画展を行います。

初めて、石版による版画展を行います。石版印刷初挑戦の方から、3年程続けてくださった方の作品までが一堂に会します。

1階で木版画の小さな展示と、平版の原理が分かる解説や展示、実演、最終日はプレス機を用いた石版印刷体験をご用意しています。

会期・会場

2026/10/16(金)-18(日)、23(金)-24(土)

10/16(金)15:00-19:30(オープニング・17:00-19:30)
10/17(土)・10/18(日)12:00-17:00
10/23(金)13:00-18:00
10/24(土)12:00-17:00

鶴身印刷所講堂(2階)

出展者

講師 稻田 醍伊祐 / 稲田 恵理子

Ibuki / 太田 直子 / 藏田 愛子 / コニシ マキコ / 須崎 良子

髙栁 春香 / 谷 睦美 / たばた いずみ / 中 メミ / 長嶺 百合香

ならの のら / 西本 ケイ子 / 松川幸子 / 丸尾紘美 / yasuyo

やまの たぬこ / 由利原 ダダ / よこやま / 吉見 珠美

石の版画展に寄せて 講師より

2023年から定期的に年3回の石版印刷ワークショップを始めて、今年で4年目になりました。

「石版印刷とは何か」、「一度自分で刷ってみたい」というご要望をいただき、極々基本的な内容ですが、これまで石版印刷の一通りの工程を体験できるワークショップを多くの方に受講いただきました。

 この度は、ワークショップに参加された方々を中心に、制作した石版画作品を展示することとしました。単にワークショップ内で刷るだけでなく、今回は皆様にご覧いただくことで、更なる質の向上を目指しました。

多くの作品は、まだ始めたばかりの石版画ですが、作家の皆さんの時間と手間をかけて刷れた喜びを、作品から感じていただけたらと思います。

 ワークショップの行われる鶴身印刷所は、大阪京橋駅近くに古く印刷所として使用されてきた趣のある建物です。4代目の鶴身知子さんが人々の学びと集いの場として改築し、印刷の画像の残る石版石のディスプレイ、100年以上前から使用されてきた手回し石版印刷機、天井にはビー玉の重みと摩擦で紙を吊るすことのできる設備など、かつての印刷工場の面影を残しています。

 このレトロな印刷工場の雰囲気の中で、石版石の研磨から、描画、製版、刷りの全てをワークショップ内で行います。この石版印刷で使用する版は凹凸がなく、つまり版は平らで、描いたままの調子を刷ることができるのが特長です。「水と油は弾き合う」という化学的な性質を利用した石版印刷の面白さは、解説文を読むより実際に体験していただくことが何よりと思います。

 汗をかきながら金剛砂で石版石を研磨し、水で版を湿しながら油性インクをローラーでのせ、最後にバレンの手の力や重い手回しプレス機で刷っていきます。電気などの動力を一切使用せず、「全て自力」で印刷が完結されます。

 現代では、携帯電話やカメラの画像をプリンターで簡単に何枚でも印刷できるのに、何故わざわざこんなに手間がかかる面倒なことを行うのでしょうか?

 手でつくった作品は、込められたエネルギーが見る側にも伝わり、魅力となるのだと思います。手の力やプレス機で刷った証のプレートマーク(版の形の凹み)、インクのつき方、刷ったバレンの跡など、今回の展覧会では、それぞれの作品の中に人の力でつくった作品の魅力を発見していただけたら嬉しく思います。

 最後に、この展覧会の開催に際し、ご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

2026年10月吉日
 稲田大祐

同時開催 1階 石版印刷の解説・印刷体験・木版画の展示

版画展(2階・講堂)とは別に、1階の石版印刷機がある場所では石版印刷の解説パネル等の展示のほかに、このようなものもご用意しています。

ミニ石版印刷機による印刷の実演(10/16(金)-18(日)、10/23(金))

講師・稲田先生による印刷の実演です。
何時からというわけではなく、じゃあ、今から…という感じで不定期に行う予定です。
このミニ石版印刷機は、なんと先生のお手製です。

ミニミニ石版印刷機も登場するそうです。稲田先生が銅板印刷機を石版印刷機に改良したもの。

実際にどういう原理で刷られているのか、どうぞご覧いただければ幸いです。

木版画作家の小さな展示(会期中全日)

石の版画展にも参加している「由利原ダダさん」による、小さな木版画の展示です。

木版と水彩絵の具が織りなす、やわらかくも鮮やかな世界をお楽しみください。

石版印刷機による、石版印刷体験(10/24(土)のみ)

鶴身印刷所の想い

石版印刷の1日講座でも使用している石版印刷機で、実際に印刷体験をすることができます(1回500円)。

この日は生きた建築ミュージアムフェスティバルの日で、印刷所も参加しており、曾祖父の印刷ラベルも展示しつつ、印刷体験を行います。

詳細が決まりましたら、またご案内差し上げます。

どうぞみなさま、併せて楽しんでいただければ幸いです。