飲食

ニキのちいさなお野菜屋

ニキの畑は、それぞれがあるようにある。 何もしていないように見えるけれど、律があって、実はとても豊か。 そんなニキとゆかいな仲間たちのお野菜を、山からニキが持ってきてくれる日。

ニキの畑は、それぞれがあるようにある。
何もしていないように見えるけれど、律があって、実はとても豊か。

そんなニキとゆかいな仲間たちのお野菜を、山からニキが持ってきてくれる日。

営業日

毎週金曜日13-20時。
詳しくはカレンダーにてご確認ください。

内容

河南町で育てられている、無農薬無肥料や無農薬有機栽培のお野菜や果物を販売しています。

お野菜を育てているのは農家さんではなく、「生きることのために田畑をしている」ゆかいな方々です。

そのため、少量の栽培ですし、その時期にあるものが机の上に並びます。

その土地の土や水、太陽の光をたくさん受け育った、豊かな野菜たち。

ひとつひとつの味を、ぜひ味わって頂きたいですし、みなさまにとって、良き何かが見つかりますよう。

お野菜を作っている人たち

niki farm

金剛山系と葛城山系の間、水越川が流れる場所。

「種から芽が出るように。芽が出たらそれが伸びていくように」。

昔からのやり方で、育つように育てているということをされている田畑です。

少量多品種。ちょっと変わった、聞いたこともない名前のお野菜もあります。

立体農法(今でいうところのコンパニオンプランツ)で育てられており、「水に養分がある」と考えているため、肥料を使いません。
(コンパニオンプランツとは→wikipedia「コンパニオンプランツ」

田畑にハウス、路地の果樹、きのこの育つ場所。
とにかく大きくて、迷子になれる広さです。

その場所を一人で見ているのがniki farmの主、おおまたさんです。

生まれは市内。
そこから米作りのために南へ下り、今はさらに南、河南町へ。

国土の4分の3が森林という日本の環境で「単一作物を大規模面積で耕作する」というやり方は合わないと考え、立体農法を炭焼きのお師匠さんから教えてもらい、後、実践。

高さの出る種類と低く育つ種類を一つの畝で掛け合わせ育てる方法で、畑の立体性を感じていたとのことですが、二ホンミツバチの巣を置いてからは、ミツバチが畑の上、空を飛ぶのを見て「田畑だけではない。この空も、山も田畑だ」と思われたとのこと。

豊かな水を生む山の植樹も行っていくことも考えてらっしゃいます。

静かな方で、でもとっても情熱的。
印刷所家主は2020年の年末から田畑のお手伝いをさせてもらっています。

春はちょうちょがたくさん飛んでいて、あたたかな陽の光の中で、植物、果樹、野菜たちがきらきらしながら育っています。

ここは天国みたいだ、と、勝手に家主は思っています。

おおにしさんの畑

みかん畑のある場所

おおにしさんはのんびり、おおらか。いつもにこにこ。

今はされていないけれど、竹炭を焼く名人です。

炭焼きは中の状態を開けて見ることができないため、火の音、煙の感じ、におい、空気感など、目視で確認する以外の要因で炭の出来上がりを判断されています。

「ものにはものの時間がある」と仰る、その言葉が示すように、作られたお野菜たちは丁寧に土づくりをされたその土地と、時間、おおにしさんの繊細な感覚が詰まっている気がします。

トマトやオクラ、トウガラシ。
玉ねぎ、つるむらさき、大根や人参など、無農薬有機で栽培されています。

お酒が大好きで、元エンジニアなおおにしさん。

「人参の葉っぱのお茶がうまいんや」

と、時々、ご自身の探求で見つけた調理法なども教えてくださいます。

いずみファーム

いちじくや蓮根、トマトを無農薬で栽培しています。

元々、慣行農法(農薬、化成肥料を栽培に応じて相当数投入や散布を行う方法)からスタートされたいずみさん。

しかし、ご自身が農薬散布時に身体がしんどいということもあり、疑問を持たれます。

お子さんが生まれたのを機に、「こどもが来ても安全にいられる畑にしたい」と、農薬がなくても育つ環境へと移行されていきました。

また、学校の授業としての「田畑の体験」ができないか、子供の貧困における関わりの中で「田畑」を開けないかを思案中。

これから伸びゆく世代と自分自身のつながりを少しずつ作っていく。

そんな素敵な思いも持ってらっしゃいます。

※いずみファームのインスタグラムは奥様が投稿されています。
このお二人の関わりや、暮らし。言葉がとってもすてきなんです。

いずみファームのInstagram