
石をめぐる悠久の変動
硝子にめぐる一瞬の光
石を探して 海を川を山を 歩き
光を探して ガラスを 熔かし削り重ねる
内容
ガラス、石、漆、金属等の素材を用いた表現を模索する制作ユニット硅砂組による展示です。
かつて石版にインクを乗せた場所で、硅砂組は石とガラスを重ね、そこに生まれる景色を探ります。
開催日時
【日時】2026/4/10(金)-25(土)の金土日 (金→13-18時 ・土日→12-17時)
→4/10(金)・4/11(土)・4/12(日)・4/17(金)・4/18(土)・4/19(日)・4/24(金)・4/25(土)
「硅砂組」とは
ガラスを石に重ね、そこに産まれる景色を探る。
噴火、堆積、浸食、移動、隆起、沈降、褶曲、変成。
この足元に広がる地殻の壮大な変化を、我々は小さな石の中に見出す。
水、空気、音、光、感情、思考、因果、偶然、過去、未来。
この世界のあらゆる透明なものを、我々は小さなガラスの中に見出す。
地殻の上に溜まり、漂い、流れる、あらゆる透明なものの景色。

■硅砂組 keisagumiは、ガラス、石、漆、金属等の素材を用いた表現を模索する制作ユニット。
バーナーワーク・キルンワーク・サンドブラスト・研磨等、各種技法を複合的に用いて制作。
■硅砂組 略歴
2019:国際ガラス展・金沢2019 金賞
2024:『New Glass Review 43』(コーニングガラス美術館 USA)掲載
2025:工芸都市高岡クラフトコンペティション アワード受賞
■メンバープロフィール
・田上拓:
京都工芸繊維大学機械システム工学課程卒業
写真用レンズの改造業を手掛ける
・田上惠美子:
立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業
GLASS CRAFT TRIENNALE 大賞
日本クラフト展、日本ジュエリーアート展 日本伝統工芸近畿展 等、入賞
硅砂組:https://www.instagram.com/keisagumi/
印刷所が思う、硅砂組さんのこと
「石」という素材。
自然が、長い長い年月をかけて、そのかたちにしたもの。
そこに「硝子」という
人が存在するからこそ生まれた素材が重なること。
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上記にもあるように、珪砂組さんの作品はメンバーお二方が
全国各地の山や川、海で鉱物や石を採取し、製作されています。

石が石のかたちになるためには、どれくらいの年月が必要となるのでしょうか。
例えばですが、印刷所で使用している石版(石灰石)は、ドイツのゾルンホーフェンから採掘されたといわれており、ジュラ紀後期=1億5千万年以上前のものと言われています。
稀に、石の間に化石が混ざっているものもあるそうです。
—
これはとっても私見ですが、特に石版を研磨しているとき
私たちのこの身体も
きっと、長い年月をかけて何かを継いできていて
石がかたちになった時間と同じものが
自分の中にも流れているのでは、と、ふと思います。
ただ、少なくとも、自分たちの生きてきた年数という物差しでは
計りきれないものが石にはあると思います。
だから、惹かれるのかもしれないし、何かを思うのかもしれません。

硅砂組さんが作られる硝子は、その個体の美しさに、はっとします。
人が介在し、何かしらの意図を以て得た「かたち」。
一方で、石や金属と共にそこに在るとき
その硝子は硝子でありながらも、他の素材との関係性を示唆するような
何かの色を湛えているようにも見えるのです。
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硅砂組さんはお二人、もしくはお一人が全日在廊されます。
硝子の作り方や、石のこと。
箔や漆。様々な素材と語らうお二人は、とてもあたたかなお人柄です。
ぜひ、展示会場にて、素材のことや製作のこと、各地を巡ったお話など
お二人とお話して頂ければ嬉しく思います。
どうぞ、みなさまのご高覧をお待ち申し上げております。
