私は、父が倒れてから、なかなかセラピストとして父に向き合うことができませんでした。

諸先生方が様々な技術を教えてくださる一方で、数えるくらいしか施術もしたことがなく、何より、セラピストとしての気持ちで、父に向き合うことができなかったのです。

「セラピストが治療する」という考え方が、私の中に(少しだとしても)存在していたのが理由かもしれません。
父に良くなってほしい。でも、父自身の力で、もう一度、立ち上がってほしい。

だからこそ、私は、セラピストとして、父に「治す」という行為ができませんでした。

私がセラピストとしての在り方を根本的に改めることができたのは、年明けのことでした。

「術者が治すという行為は存在しない」

その言葉をくださった方がいらしたのです。

私が行うのは、あくまで相手の生きる力を信じて寄り添い、「あなたの本来の位置って、どこでしたっけ?」という問いかけや提案をすることであり(ただ、私が「本来の位置」に関する知識や経験を正しく持つことは、とても大切で)、相手の方が、それに対して答えてくださった結果が、変化や改善なのだと思います。

で、何が起きたかというと、父にフェルデンクライスメソッドというボディワークを行ったのですが、50分程で、父は背が高くなり(笑)(つまり腰が伸び)、胸が開き、脚がしっかりと地面を掴むようになりました。聞くと、父も、この変化を感じ取ってくれていました。

このワークをしている間、私は、父とダンスを踊っているようで、終わったあと、私も肩が軽くなり(笑)、腰が伸び、そして何より、父の体は、まだまだ生きる力をたくさん持っている、ということに、嬉しくなりました。

私がこのように父に向き合うことができたのも、私の話を聞いてくださったり、励ましてくださったり、共感してくださった、皆様のおかげです。

ありがとうございます。そして、これからだ(*´ω`*)!と、意気込むわたくしでした。

父の写真を撮り忘れたので、フェルデンクライスの本の上で、睡眠学習をしているうちの猫様を載せときます。